7月5日(土)にくいしんぼう探検隊第4回の活動を行いました。
この日はいよいよ「採蜜体験」です!!
集合場所にしていた三越デパートの前には、エコクラブのメンバーの他に資生館小ミニ児童会館の子どもたちも集まりました。
第4回はエコクラブ体験会も兼ねており、いつもの活動とはちょっと違った雰囲気の中スタートしました。
集合場所から歩いてすぐの太陽ビルに行くと、NPO法人サッポロ・ミツバチ・プロジェクト(通称さっぱち)のみなさんが待っていてくれました。
まずは採蜜するための格好に変身!
ミツバチが入り込まないように、ズボンの裾を靴下の中に入れたり、首にタオルを巻いてその上から面布というネットで顔を覆うアイテムも装着。
手には革手袋も履いて準備万端!
初めての経験と慣れない格好に、子どもたちも少し緊張ぎみの様子でした。
さっぱちの方から、ミツバチの嫌がる行動をしないことなど注意点を聞き、いよいよ巣箱の見学です。
急な動きはミツバチが嫌がると聞いたので、みんなゆっくりと動いて巣箱に近づきます。
「巣箱の出入口の前に立ってしまうと、ミツバチが出入りできないよ」と教えてくださったのは、さっぱちのみなさんが"師匠"と呼んでいる養蜂家の方でした。
師匠は常に素手でミツバチに触れていて、それを見た子どもたちは尊敬の眼差しに!
ミツバチの習性や採蜜のことなど何でも知っていて、たくさん教えてくれました。
巣箱を開けるとミツバチがぎっしり!
燻煙器で煙を吹きかけてミツバチが大人しくなったところで巣板を外して見せてくれました。
女王バチやオスバチを見せてもらい、オスバチが働かない生態であることを聞き、女の子から「ずるーい」という声も。
次に、外した巣板にいるミツバチを優しく払ってから、蜜蓋と言われるロウでできた蓋を切り落とします。
この蜜蓋を口に含むと、甘い蜂蜜が口の中に広がりました。
蜜蓋を切り落とした状態の巣板を、遠心分離器にセットしてグルグル回すと、遠心力によって蜂蜜が飛び出してきます。
遠心分離器にかけたあとの巣板を持ってみると「軽っ!!」と驚きの声があがりました。
蜂蜜がたくさん詰まっていたことがわかります。
取り出した蜂蜜は、目の細かい布で濾過して不純物を取り除きます。
採りたての蜂蜜を味見させてもらいました!
「いつも食べている蜂蜜と味が違う!」「リンゴとレモンのような味がする」と味の感想を教えてくれました。
ミツバチクイズでは、ミツバチ一匹が一生で集める蜂蜜の量がティースプーン1杯分だけという話や、蜜を求めて3㎞くらいを往復していると聞いた子どもたちは、「大切に食べなくちゃ!」と言っていました。
採蜜体験の最後は、師匠への質問タイムとなりました。
「女王バチはどのくらい卵を生むのか」「トイレはどうしているのか」など次々と質問をしていました。
さっぱちさんにお礼を言って別れた後、大通公園に移動してピクニックをしました。
お弁当を食べ終わってから、活動の振り返りをしました。
採蜜の方法や感想、疑問に思ったことなどワークシートに記入してから、発表してもらいました。
「女王バチは一日で約3000個の卵を産むと聞いて、面白いなと思った。」
「札幌にも養蜂場があると知った。」
「なぜ町の中でハチを育てるのか疑問に思った。」
「なぜ一つひとつの穴が六角形なのかがわかった。」
「師匠は手袋なしでも刺されないのはなぜか?」
「今までハチを嫌っていたけど今は好き!」
「おいしくて、今まで食べたやつよりもおいしかった。」
「オスには針がなかったことを初めて知った。」
「どうやって女王バチを決めるのか、疑問に思った。」
普段できない経験をして、蜂蜜やミツバチへの意識の変化があったようでした。
ここでこの日の活動は終了しました。
エコクラブのメンバーは解散時間まで少し時間があったので、大通公園の中で宝探しゲームをしました。
公園の中に隠した虫眼鏡(人工物)を見つけるゲームです。
近くの木にぶら下がっているのに意外と気付かないもので、とても盛り上がりました。
宝探しゲームで身に付けた(?)見つける力は、第6回の「ミツバチを追え!」の活動で活かせるかな?
次回は調べ学習のまとめをします。
環境プラザスタッフ(N★)